WEB VISION OKAYAMA

データ岡山県下2月 金融経済動向

IT関連の生産持ち直しへ 個人消費は底堅い動き続く

 日本銀行岡山支店(外山晴之支店長)は、このほど、2月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。県内の景気は緩やかな回復を継続していると判断。IT関連分野の生産調整に歯止めがかかりつつあることから生産面の弱めの動きは解消へと向かっているほか、個人消費は耐久消費財を中心に持ち直しの動きがうかがわれるとしている。

産業動向

 織物 合繊は高機能製品向けの需要拡大で生産は持ち直しているが、綿は末端需要の低迷などで低水準の生産を余儀なくされている。

 縫製 ジーンズ、作業服は需要不振で引き続き低水準の生産。学生服は需要期に向けた受注獲得策の奏功などで生産の持ち直しが続いている。

 耐火物 主力取引先の鉄鋼メーカーなどの受注が堅調な大手を除き、大半は低水準の生産が継続している。

 弱電 各種制御機器は国内外の堅調な需要で高生産を継続。電子部品、スイッチは携帯電話向けを中心に生産調整が続くが受注に動きが見られ始めている。DVCは新製品投入に伴い高めの生産水準に戻りつつある。

 工作機械 NC旋盤は国内外の自動車関連を中心に堅調な需要から高操業が続く。マシニングセンターも自動車向けなどを中心に国内需要が好調なほか、アジア向けを中心の輸出も堅調に推移し高操業を継続。

 農機具 コンバインは末端需要の低迷から低水準の生産。携帯用刈払機も欧州向け中心に輸出は堅調だが、国内需要の低迷から全体では低水準の生産が続いている。

 石油精製 ガソリン、重油は国内需要が堅調に推移し、ナフサも石化メーカー向け需要が堅調なことから共に高水準の生産を維持。灯油は需要の減少に伴い生産水準を低下。軽油は灯油への生産シフト終了から持ち直しの動きが見られる。

 石油化学 エチレンは末端樹脂需要が堅調に推移し高水準の生産を継続。ポリエチレンは市況の弱含みで幾分生産水準を引き下げているが、家電製品向けなどを中心に需要が堅調に推移し、なお高水準の生産が続く。ポリスチレンは旺盛な国内外需要を背景にフル操業が続く。塩ビ樹脂は堅調な海外需要から市況が改善傾向にあり、幾分の持ち直しの傾向。

 鉄鋼 薄板類は国内自動車メーカー向けと中国などの好調な現地需要で高水準の生産が続く。厚板類も造船メーカー向け中心に需要が堅調に推移し高めの生産を継続。形鋼類は国内市況の軟調な推移から持ち直しの動きに一服感が見られる。棒鋼類は低調な生産が続く。

 造船 造船部門は大手が外航船中心の豊富な受注残から高操業を継続。非造船部門も中、小型船舶用ディーゼルエンジンの好調な需要と産業用機械の堅調な受注で高操業が続く。

 自動車 国内向けは販売の回復傾向から低水準ながら徐々に持ち直している。ウエートの高い輸出は完成車が欧州向けの販売持ち直しや北米向けの在庫調整の進展から幾分持ち直し。KDは中国向けの大幅な落ち込みなどで低調に推移している。

 小売商況 家電販売はデジタル家電の好調な推移などで6カ月連続で前年比増。乗用車販売は普通車が反動減だったが、小型車、軽自動車が新車、モデルチェンジ車の投入効果が継続し、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。百貨店売上高は季節商品の出足が鈍かったが、一部店舗の閉店セールの効果などで2カ月連続で前年比増。スーパー売上高は食料品、衣料品などが大幅に落ち込み12カ月連続で前年を下回った。

 レジャー・サービス 国内旅行が前年を下回ったが、海外旅行は団体を中心に堅調に推移し、全体では3カ月連続で前年を上回った。

金融動向

 銀行券 払超額は161億円(前年払超204億円)
 
 実質預金 平残前年比は2.0%増(前月2.0%増)

 貸出金 平残前年比は1.0%増(前月0.9%増)

本誌:2005年4.11号 28ページ

PAGETOP