WEB VISION OKAYAMA

ジャーナル興和製作所岡山工場

技術磨き高度な要求に対応 岡山大学との共同研究もスタート

  • 検査精度向上と省力化を実現

 長年培った精密部品加工の技術を生かして開発した「リードフレーム外観検査装置」。CCDカメラによる撮影からパソコン画面上でのチェック、良品と不良品との選別までを機械処理することで、検査精度の向上、作業の省力化を図ることができる。

 リードフレームとはIC回路の基板などのこと。わずかな異常も許されない“頭脳部分”だけに、製造工程で生じる細かな変形やほこり、めっきの有無、ずれなどの厳しいチェックが欠かせないが、市場には大掛かりな検査装置しか出回っておらず、多くの中小企業では従業員の目視に頼っているのが実情。0.1mmレベルの世界のため、長時間の作業にはおのずと限界があった。

 「検査装置は利益を直接生むものではなく、まさに“ニッチ”の世界」と宇野義久部長。画像処理などのソフト面から装置の設計、部品製造、組み立てなどのハード面までをできる限り自社で手掛けることで、低価格化(既製品の6割程度)を実現。サイズ(幅1200×奥行き800×高さ1500mm)はほぼ3分の1のコンパクトな実用機として、市場への浸透を図っている。

 中小部品メーカーが集まり、航空機関連部品の共同受注を目指す「ウイングウィン岡山」に参加するなど、同社は社外との連携にも積極的で、4月7日からは岡山大学との産学連携で画像処理に関する共同研究もスタート。技術のレベルアップを図り、新たな事業展開の可能性も模索する。

 一般的に好況期でなければ手が回りにくい分野だが、「引き合いは結構ある。長年の蓄積がある精密部品加工の技術に加えて、ソフト面の技術をさらに磨き、ユーザーからの高度な要求に応えられるよう体制を整えたい」-。小さくて数が多いもののチェックであれば何にでも応用でき、様々な分野で売り込みを図っていく方針という。

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