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巻頭特集動き出した重鎮・稲葉侃爾座長の後任選び

相談役など順次退任へ 候補の伊原木氏は固辞

  • 稲葉侃爾氏

 岡山経済界の重鎮である(株)中国銀行(岡山市)の稲葉侃爾氏(84)が3月31日付で相談役を退任、翌4月1日付で非常勤参与に就任した。また、(財)岡山県産業振興財団の理事長職も3月31日に退任した。同行によると同氏は各種の要職を後進へ道を譲りたいとの考えで今回相談役を降りた。ほかの要職について同行から特にコメントはないが、徐々に交替すると予想される。中でも注目点は代表的な役職の「岡山県経済団体連絡協議会座長」のポストで既に後継者選びは始まっている。

 同協議会は、県商工会議所連合会、県経営者協会、岡山経済同友会、県中小企業団体中央会、県商工会連合会の地元経済5団体の間を連絡・調整する組織。また、県などの行政と経済界との橋渡しの役割もあり、実際県も様々な政策を実施する場合窓口にしてきた。

 前身は岡山県経済団体連合会で昭和39年4月に発足。当時の中国銀行頭取の守分十氏が会長に就任。その後、同行頭取に就いた守分勉氏が引き継いだ。平成5年6月には守分勉氏が同行取締役を退いたのを機に、同9月に組織変更。当時の頭取だった稲葉氏が初代座長職に就き現在の体制になった。

 稲葉氏は同協議会座長のほか、中国経済連合会副会長、石井まさひろ後援会会長、岡山大学法科大学院後援会会長など要職は多数。特に、昨年度は岡山県南政令市構想(岡山市・御津町・灘崎町)合併協議会会長として奮闘、議員定数を巡り難航した会議を取り仕切り新岡山市の誕生に導いた。こうした要職の多くが事実上同協議会座長の立場から派生したものと言える。

 その重要な座長職については、既に数年前から自ら後継者選びに動いている。その過程で候補として浮上したのが(株)天満屋会長の伊原木一衛氏。かつて岡山商工会議所会頭、県商工会議所連合会会長として岡山経済界をリードしてきた。

 しかし、当の伊原木氏は今まで固辞してきた。経済団体間の調整機能の組織とは言え通常の経済団体よりやはりワンランク上、さらに今までの経緯からして中銀頭取もしくはその経験者のポストとのイメージが定着してしまった。現段階では「だれがなってもやりにくいポスト」というのが共通の見方。今後の展開が注目される。

 もっとも、同協議会に対してはかなり以前から“屋上屋”や“不要”の組織との声はある。あくまで調整連絡機能で、自ら企画・主催して行う具体的な事業活動や施策があるわけでないからだ。

本誌:2005年4.11号 5ページ
関連リンク:中国銀行

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