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特集[ウィズコロナのビジョン/地域スポーツ] ㈱岡山リベッツ社長 羽場誠氏

大変革を遂げるチャンス到来 スポーツ通じ地域を世界へPR

  • 羽場誠氏

 スポーツ界は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、会場に観客を集めるというスポーツビジネスの根幹が崩れ、すべてが白紙になってしまいました。ただ、これは大きなチャンスでもあります。

 すべてのスポーツ競技が強制的に施設動員型からライブ配信に取り組むなど、新しいビジネスモデルにチャレンジしやすい環境になったのです。我々後発のプロリーグは運営面において固定概念が少ないこともあり、ほかのスポーツよりも柔軟に対応することができました。そのため、先行して開催した野球やサッカーなどが人数制限を設けて観客を動員しているにもかかわらず、昨年11月の開幕戦から12月いっぱいの試合は、リモートマッチを選択しました。配信にすることで国内だけでなく、世界へ日本のプロ卓球リーグをアピールするためです。サッカーや野球では、世界で活躍するトップ選手を招へいすることで、その地域が世界中から注目されていますが、卓球の場合、日本のトップ選手は世界中から注目されています。Tリーグの試合を配信することは、チームの本拠地も注目されることになります。スペインのサッカーチーム、FCバルセロナのように海外からの観光誘致につなげることが、最大の地域貢献だと思っています。岡山リベッツでも、4月から本格的にYouTubeでサーブの打ち方などの技術動画や試合のハイライト配信などを開始しました。海外向けに英語の字幕も入れています。
 
独自のECサイトを企画


 ただライブ配信するだけでは、テレビ放映と変わりません。全く違う仕組みが必要になるでしょう。現在、検討しているのが、ファンの声が直接収入につながる仕組みです。動画配信の投げ銭機能の活用に加え、スポーツチーム独自のECショッピングモールの立ち上げを進めています。そこでグッズ販売するだけでなく、スポンサーの商品販売や企業PRを実施する考えで、今年3月中にはスタートしたいと思っています。

 もちろん原点に立ち返り、地道な取り組みも実施していきます。昨年は卓球部に所属する地元の高校生が岡山リベッツの選手と対戦する「青春ドリームマッチ」を開催しました。今後も若者に夢や感動を与え、次の目標に向かって歩んでいけるようにサポートしていきたいと思います。地元出身の選手が地元のチームで活躍することが、より地域を盛り上げることにつながりますからね。

 また、アフターコロナの世界では、よりスポーツを通じた健康管理が必要になるでしょう。卓球は、ほかのスポーツよりも生涯スポーツとして取り組みやすい部分があります。ほとんどのアマチュア大会で80代の部がありますし、年齢制限のない大会も多く、80代の選手が30代の選手に勝つことも珍しくありません。プロスポーツとして、地域の子どもたちと高齢者が一緒に競い合い楽しめるスポーツイベントを企画していきたいと思います。

はば・まこと 総社市出身。㈱山陽新聞社に入社後、2015年に独立し婚活パーティー情報のポータルサイトを運営する㈱オミカレを設立。17年に会社を売却し18年4月に㈱岡山リベッツを設立。今季、東京五輪代表の丹羽孝希選手を迎え、リーグ優勝を目指す

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