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特集[ウィズコロナのビジョン/公共交通] 両備グループ代表 小嶋光信氏

コロナ禍は日本の伝統見直す機会 密にならず収益生み出す産業育成

 見えないウイルスと闘うのは戦争と同じくらい怖いと分かった一方で「結局、大事なのは子どものころによく言われたことと同じ」と感じました。外から帰ると手を洗い、うがいをするのはもちろん、昔は「食事をするときは黙って食べなさい」と言われたもの。コロナ対策で大切なものは、そうした基本的な生活習慣ということです。

 感染病がまん延した平安時代、貴族が扇子を広げて話したのも飛沫防止のためではないかと思うし、家では靴を脱ぎ、毎日ふろに入って清潔に暮らすという考え方は、日本の長い伝統の中に生きています。大量生産・大量消費の現代ではそうした価値観は薄れつつありますが、もう一度足元を見つめ直すことで日本の良さを再確認できるのではないでしょうか。

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本誌:2021年1月1日号 6ページ

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