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特集[サステナブル特集] 桃太郎部品

自動車中古部品販売で3Rを推進 サーキュラーエコノミー見据える

 自動車中古部品販売の㈱桃太郎部品(岡山市)は、リユース、リデュース、リサイクルの3Rを積極的に展開している。

 自動車から取り外した再使用可能な部品を国内外に販売。部品を取り外した後の自動車は適正な処理を行い、都市鉱山資源として分別回収し販売する。主な金属関係の分別回収だけでなく、2015と20年に破砕機を導入し、全国的にも事例の少ない樹脂のリサイクルに参入。自動車から外したバンパーはバンパーの原料に、内装材は内装材の原料になるように手作業で分別し、洗浄後に破砕機でチップ状に粉砕している。サーキュラーエコノミー(循環型経済)社会に貢献することが狙いで、欧州の新車販売の基準として求められている一定割合以上のリサイクル材の使用が国内でも一般的になるとみてノウハウ蓄積に取り組んでいる。

 また、同社は廃車買い取りの「廃車王 岡山北店」を展開しており、全国の有志とテレビCMを放送するなど認知度アップに注力。古い車や車検切れで走行不能な車だけでなく、トラックや建機などどんな車も原則見積もり無料、引き取り無料で対応する。岸本恭秀社長は「自動車のリサイクルを大人から子どもまで身近に感じてもらい、地域社会に貢献したい」としている。

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本誌:2023年6月5日号 9ページ

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