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連載記事河村まどか マナー講座

マナーの基本「相手の立場になって考える」

 本日は貴方様にぜひともお聞き頂きたいことがあります。ここ数カ月にわたり、マナー知らずの言動が、大きな利益に分かれ道になった企業様の事例を目の当たりに致しました。専門の技術や知識はもちろん重要です。しかしながら、その重要性を判断するのは“人”であり“人の心”が大きく関わっていることは、私が申し上げることもなく、人生経験豊富な貴方様の方が、もっと深くご承知のことと思います。しかしながら、経験豊富だからこそ周囲のことが気にならない、寛大すぎる貴方様にお成りになっている今日この頃でもあります。本日こそ、若輩者の私の話に耳を傾けて頂けませんか?多くの社員様が泣いているのでは?

 マナーの基本は、「相手の立場になって考える」「相手を指摘しない」この2点だと言われています。長年マナー講師をしておりますと、社員様とのマナー研修の時に、さまざまなお考えのお方と巡り合いました。初回のレッスン時の初対面の態度から最悪で、「マナーを学んで利益が上がるのか?」とくってかかる社員さんにもお会いしたことがあります。長年スクールを続けておりますと、そのような社員様が、将来に渡りどのようなポジションになられているのかも見届けることができておりますが、経営に長けていらっしゃる貴方様ならば、その答えを容易に想像して頂けることと思います。

 そして、このような社員様にも出くわします。社内にお一人いらっしゃると、心優しい社員さんが幾度となく涙することになります。もしかすると、貴方様の元にもいらっしゃるかもしれませんね。貴方様は、社外の重役の皆さまとのお付き合いにばかり一生懸命で気がつかない、もしくは気が付かないふりをなさっているのでしょうが、近日、マナーの無さが、大きな損失となった企業様にお目にかかりましたので、貴方様にもご報告致します。

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本誌:2022年1月1日号 105ページ

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