今年の暑さは例年になく激烈に感じられます。7月中旬タイ旅行から帰ってきて、いつもお世話になっている近所の喫茶店に定番おみやげのドライマンゴーを届けに出かけたのですが、臨時休業の張り紙がしてありました。店主のマドモワゼル（私が勝手にオーナーの女性のことをそう呼んでいるだけ）は一人でカフェを切り盛りしているため、定休日以外に臨時で店を閉めることはよくあります。しかし直感的に何となくいやな予感がしました。

　すると翌日ケータイにメッセージが届き目を通してみると、「父が急逝し、お店はしばらく休みます」という衝撃の内容でした。日頃彼女から聞いているお父さん像は高齢の今も卸売市場で働いているうえ、自宅に隣接した田んぼで稲を育て、またマドモワゼルが店で使う野菜も育てていて、“急逝”という言葉がぴんときませんでした。

　1週間後、葬儀も終わり再びカフェがオープンしたのでさっそくお悔やみに出かけました。彼女の話では、お父さんが田んぼの稲の見回りに出かけたまま昼食時になっても帰ってこないので田んぼに行ってみたら水田にうつぶせになって倒れていたとのことです。救急車は来たもののなすすべもなく、引き続きやってきた警察による事情聴取が大変だったそうです。

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