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連載記事河村まどか マナー講座

生活態度に関する“お小言”

 貴方様ほどのお立場のお方に対しても、お小言をおっしゃるお方もいらっしゃるかもしれません。それも、貴方様に対してのお小言ではなく、社員さんについてのお小言を貴方様に話して下さる社員さんがいらっしゃったとしましょう。貴方様の発言は偉大なる力がございます。お小言を言いつけるAさん。お小言の題材になっているBさん。どちらに対しても中立な立場をお取りにならなくてはなりません。ここで、お伝えいたしますのは、業務に関する重大な案件について貴方様に判断を仰ぐのではなく、あくまでも日常の生活態度などのお小言範囲に関する内容とします。

 例えば、AさんがBさんについてこのようなお小言を貴方様にお話しになったとしましょう。①「Bさんは、はっきりと自分の意見を言わないんです。いつも逃げ腰。責任を取りたくないんでしょうね。他の人が動きだしたらやっと行動する」②「Bさんは、すぐに怒り始める。何に怒っているのかわけが分からない。自分だけ分かっていて私には何のことか分からない。Bさんが怒っている、ということだけしか伝わってこない」③「貴方様の代理で出かけるならば、あのセンスの無い色の洋服はやめてほしい。ですよね?貴方様もそうお思いでしょ?」貴方様にお小言を聞いてほしい、社員Aさんに「そうだね」と貴方様が同調してしまったならば、「貴方様もおっしゃっているのよ」と、社内全体に伝わってしまいます。

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本誌:2022年1月31日号 19ページ

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