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連載記事杉山慎策の経営学考察

山田方谷5

 経営を成功させるためには元手の資金と経営ノウハウが必要となる。方谷はどのようにしてこの両方を手に入れたのだろうか。しかも、経営責任者のポジションにいた期間はたった8年間である。就任して3年後に新札を発行し、旧藩札1万1800両分を回収している。8掛けの現金で回収したとして約9000両のキャッシュが必要となる。繰り返すが、方谷が責任者になった時には10万両を超える借金を抱えていた。一体どのようにして短期間に潤沢なキャッシュを手にしたのであろうか。鍵となる人物こそ矢吹久次郎である。彼こそ「理財の外」でキャッシュを作り出すことに貢献した人物である。久次郎は方谷の弟子であり、同志であり、肉親以上の肉親であった。「ケインズに先駆けた日本人―山田方谷伝―」の著書である矢吹邦彦氏は久次郎を次のように述べている。矢吹邦彦氏は久次郎から4代目の子孫にあたる。

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本誌:2019年10月7日号 23ページ

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