米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手への取材をめぐり、日本のテレビ局2社が取材パスを凍結、いわゆる「出禁」処分を科されていたことが報じられた。大谷選手が購入した新居に関し、行き過ぎた報道があったとされ、過去映像の使用禁止も通達されたというから事は穏やかではない。

　同じマスコミに身を置く立場の者として、今回の事態を「2社の問題」と片付けてよいかと問われれば決してそうではなく、自分自身にも思い当たる節がある。「少しでも新しい情報を」「良い写真を」という想いが強くなり過ぎ、取材対象やその関係者、何よりも読者に寄り添うことができないという事態を招いてしまうのが、このところSNSなどで盛んに「マスゴミ」とやゆされる大きな理由なのだろう。

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