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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

小説「ハンチバック」芥川賞受賞作

 人間も年を取ると本屋に行ってもなかなか感動する本、特にいい小説には出会えません。小説に主題として取り上げられるようなことは長い人生を通じてたいていのことを自分自身で体験しているものです。

 ところが先日、久しぶりに本屋さんの店先に山積みにされていた芥川賞受賞作の「ハンチバック」を手に取りページをパラパラめくったところ、短い小説のどの部分を斜め読みしても言葉のインパクトにあふれていて興味津々、迷わず買い求めました。著者、市川沙央さんは先天性ミオパチーという難病に罹患し、人工呼吸器と車椅子に頼る生活を送っている方です。

 彼女の小説「ハンチバック」の主人公「井沢釈華」は作家が作り出した人物とはいえ、作家の分身そのものでしょう。

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本誌:2023年秋季特別号 14ページ

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