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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

「かかりつけ医制度」に対する危惧

 日本に住んでいて本当にありがたいと思うのは、国民皆保険の下、いつでも患者が希望する医療を受けられることです。それがどれほど素晴らしいことか、日本で暮らしてきた私たちにはピンときません。

 しかしながら、この日本でも厚生労働省の旗振りで患者と大規模病院の間に随分高い壁ができています。すなわち1993年に制度化された特定機能病院という一見(いちげん)さんの診療はお断りという仕組みです。2016年の4月以降は紹介状を持たない初診患者からは選定医療費として5000円以上の金額を徴収することが特定機能病院の義務となりました。

 初診の定義については病院によって他科を受診中なら選定療養費が免除されたり、運用に多少のばらつきがありますが、最近どんどん厳格化しているように感じます。厚労省のもくろみはいわゆる「かかりつけ医」制度を普及させ、かかりつけ医の判断で必要に応じて専門病院を紹介するシステムの構築にあります。

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本誌:2023年2月20日号 20ページ

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