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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

収まる気配のないコロナ感染症

 いまや日本で流行している新型コロナの9割以上がインドで猛威を振るったデルタ株で占められているそうです。その特徴は従来型に比べ重症化しやすく、入院リスクは2.1倍、ICUが必要になるリスクが3.3倍、死亡するリスクが2.3倍(カナダのトロント大学での調査)とNHKのホームページで紹介されています。

 首都圏での医療逼迫の悲惨な現場レポートを見るにつけデルタ株の恐ろしさが実感されます。さらに年代別の感染を見ると、初期のアルファ株は高齢世代を中心に罹患していたのが、最近では10代から60代までまんべんなく広がっています。とりわけ新学期が始まり学校でまん延した場合の深刻度は従来の比ではありません。場合によっては一家全員感染ということもありえます。

 そして本当に恐ろしいのは医療逼迫が極限に達し、東京や神奈川では救急車を呼んでも病院に搬送してもらえない事例が珍しくもなくなってきていること。さいわい岡山県は人口の割に大きな病院が多いので首都圏のような医療壊滅は起きていないし、この先も決して起きないことを祈りたいのですが、新たな変異株次第で状況は厳しくなることも想定しておかなければなりません。

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本誌:2021年9月6日号 12ページ

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