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連載記事山田響子の魅力を引き出すコミュニケーション術

人に分かるように言語化する

 「言葉にできるは武器になる」そんな本がベストセラーとなりました。この本のタイトルを書店で見かけた時、まさにその通り!と思わず心の中で叫びたくなりました。「それと同じようなことをわたしも考えていました」「それはわたしが前からやっていたことと同じです」とあとでいくら言ったとしても、はじめに明確に言語化できた人が勝ちなのです。

 「言葉にできないのではない、言葉にできるほど考えられていないのである」とこの本の著者は語っています。私たちは1日に何万回も「考えて」いるのに「感じて」いるのにうまく言葉にできないのはなぜでしょうか?うまく言葉にできない人は、うまく言葉にすることを諦めている、と感じることが多々あります。わたしは「伝え方のコンサルタント」として、起業家の方々の告知や商品設計のお手伝いをさせていただいています。そんな時、売り手はその製品やサービスの魅力を一番知っているはずなのに、うまく表現できないというお悩みを持っているのです。いえ、厳密には魅力を痛いほど分かっているのですが、それを人に分かるように伝えることができないのです。

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本誌:2020年12月7・14日号 25ページ

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