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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

現代の鎖国

 日本史で習った江戸時代の鎖国っていったいどんな感じだったのでしょうか。鎖国していても現実には外国からいろいろな道具や嗜好品などが長崎を経由して日本に持ち込まれていたと思いますが、やはり庶民にとって外国とは日常生活に縁のない遠い存在であったに違いありません。

 一方、当時の日本人は外国で起きるさまざまな戦争、動乱、革命、疫病の流行、宗教の対立等の混乱など知る由も、それらに悩まされることもなく、日本独自の文化を育み、人々は仕事と趣味を調和させ、貧しくとも平和な生活を築いていたものです。そして1867年、大政奉還があり、鎖国は解け明治という疾風怒濤の時代に突入しました。

 日本は急速に近代化し、敗戦、高度経済成長等いろいろあり、2020年の現在、世界はすっかりグローバル化しました。がここにきてまさかのコロナ鎖国の復活です。もちろん動けないのは人間だけで、物流、情報、通信は従前通り機能しています。

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本誌:2020年7月6日 14ページ

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