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連載記事河村まどか マナー講座

ランチミーティング

  • ティーカップはお皿と一緒に
  • 順番はサンドウィッチから

 貴方様はランチミーティングというとどのようなお食事を想像なさいますか?もしくは、あまりお腹がすいていない状況で女性と昼食をとる場合。例えば、仕事の都合で正午よりはかなり時間が経ってしまい、夜の会食も控えているので、ちょっとしたお食事で良い、とのお話しになった場合。

 胃もたれしない“お蕎麦”ですませましょか?うどんですかね?ヘルシーな定食屋さんが良いですか?どちらも場合によっては的を得ておりますし、否定しているわけではございません。しかしながら、女性の立場からいたしますと、ちょっとした軽いお食事をしながら簡単な打ち合わせを、との言葉は、このようなお写真の設定も多いにあり得るのです。

 ここまでは、わたくしの主観も含めたお伝えになってしましましたが、ここからは、マナーのお話しを踏まえ説明してまいります。

 ケーキスタンドが3段になっているのは、3段になっているのが正式な方法というわけではなく、テーブルに全てを置く場所がないので、3段のケーキスタンドを使用します。2段のケーキスタンドの場合は、配置の順番が決まっておりませんが、3段の場合は、1段目=サンドウィッチ、2段目=ケーキ、3段目=焼き菓子やチョコレート―と決まりがあります。

 食べる順番は、サンドウィッチからです。サンドウィッチでお腹がいっぱいにならなかった時のおもてなしとしてケーキを用意し、それでも失礼があってはいけませんので、スコーンなどの焼き菓子を用意し、それでもまだまだごゆっくりどうぞ、とのおもてなしの気持ちでチョコレートも用意します。

 もしや、「どうして、こんなにお菓子ばかり並んでいるんだ、なんだかサンドウィッチも小さいね」など、お口になさるようでしたら、貴方様の品位を問われてしまいます。サンドウィッチが小さいのは、お口の周りが汚れないため、小さなお口で食べて、お話しが直ぐにできるように、との配慮の現れなのです。

 スコーンは上下を半分に割り、ジャムなどをつけます。半分に割るのは、縦ではなく横です。切り分けはナイフ、もしもナイフの用意がない時には、フォークで簡単に切ることができます。お写真のように、ジャムが同席者と共用の場合は、ジャムの入った器を一旦、ご自身の近くに移動し使用します。お写真のジャムの場所に置いたまま、スプーンですくうことがないように気を付けましょう。

 この度の設定は、小さなお食事で会話を重視することができる設定と申し上げましたが、飲物を飲みながら、お相手に目を向けることは、はしたない行為と言われておりますのでご注意ください。会話をする時は目を見ますが、コーヒーや紅茶を頂く時には、目線は下に向けます。目線は下に向けますが、姿勢は正したままです。ローテーブルの場合は、ティーカップの下のお皿も一緒に持ち上げ、胸の高さまで運びます。

 貴方様には皆さんご遠慮なさり、貴方様の好物重視のお食事になることでしょう。貴方様からこのような素敵なミーティングの提案があるならば、お喜びになるお方も大勢いらっしゃることでしょう。また、プライベートにおいても貴方様の大切な女性への提案の参考にして頂けますと幸いです。

 追記:女性の受講者様とお話しをしておりますと、プライベートでなく、仕事上で男性と昼食をともにする場合、ガツガツと大きなお口で食べるわけにはいかない。口紅が取れてしまってお待たせしてまで化粧室に行くわけにもいかない。男性の方が食べるのが早いので、お待たせしてはいけないので、寒い冬も熱い“うどん”や“そば”にせず、早く食べれるように、冷たい麺を選ぶなどの工夫をし、男性のペースに追いつけるようにしている、との声を聞きます。

 何も気にせず、ご自身のペースで早食いをなさる男性に、必死で追いつけるようにしている女性の声を何度も耳にしました。そのような女性は、男性と同じように仕事をこなしたい、今からポジションを確立していきたい、一生懸命な女性に多いように思います。「ちょっと待ってなさい」と、男性に命令できる立場や年齢になる図々しオバサマになる前の女性達の声です。

本誌:2020年1月27日号 19ページ

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