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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

スマホ異変

 6月末、岡山空港の出発ロビーで東京行き搭乗便の出発を待ちながらスマホを操作していたときのことです。スマホが何かおかしい。保護ケースがいびつな形をしていて変だなと思ってよくよく見るとスマホ本体の裏蓋が膨れてはがれていました。そう言えば本体も異常に熱く、飛行機の中で爆発でもしようものなら旅行どころではありません。一躍「時の人」になってしまいます。

 そんな大事にならなくても、今ここでスマホが壊れたら2泊3日の東京滞在はご破算です。とりわけ困るのが会う約束をしている人といっさい連絡が取れなくなること。「連絡が取れないということを相手に連絡する手段がない」、参った。ホテルにチェックインし、さっそく携帯会社のインフォメーション・センターに電話しました。そして驚くべきことを告げられました。

 要するに内蔵電池が劣化して膨張した可能性が高い、電池交換を含む修理費用は、お客様は補償サービスに加入していないので実費で5万~6万円が見込まれる、代替品の貸し出し、その他詳しいことはホテル近くのショップで承る、とのことでした。

 そもそも電池という2年ほどで寿命が尽きるものを内蔵しているくせに電池交換ができないとは!キャリアによると、電池は“交換”というより、その他不具合な個所もあわせて点検する“修理”であり、その費用は新品を買う方が安いぐらいになる場合がある、ということらしい。

 キャリアの担当者は補償サービスに加入されていれば……と言うが、私は「スマホは命の次ぐらい大切なので、絶対紛失したり水に浸けたりしない覚悟で使う、従って補償サービスは不要」と考えて契約しませんでした。が、内蔵電池のことは想定外でした。ショップは契約時に「2年過ぎには電池交換を含む高額な点検修理が必須であること、したがって補償サービス加入も必須であること」をユーザーに十分説明し納得させるべきです。

 何もかも腹立たしいけれど、こうなっては新品より高くついても修理してとことん使ってやろう、そうでないと収まりがつかない、そんな気持ちです。1990年代の携帯黎明期からずっと使ってきた大手キャリアにも愛想が尽きましたが、いまさら格安会社に乗り換えるのもそれはそれでまた面倒なことです。

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本誌:2019年8月19日号 15ページ

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