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巻頭特集Ⅱ[エコ特集]ミズシマ

廃石こうボードが汚泥用の中性固化剤に 回収から分別、加工、販売まで一貫対応

 建築業の㈱ミズシマ(岡山市)は、マンションなどの建設現場で余った端材の廃石こうボードを中性固化剤にリサイクル加工する事業の拡大を目指している。

 建設、ゼネコン業者から産業廃棄物として回収した端材を自社工場で破砕し、紙とボードに分けても乾燥させ粉状の固化剤に加工。固化剤は、土木業者などに販売し、建設現場で発生する汚泥の改良剤として活用できる。従来、セメント製品を活用することが多いが、石こうは六価クロムを含まず、中性素材のため環境にやさしいメリットがある。

 フレコンバッグ(約700㎏)単位で販売し、価格は8000円とセメント製品と比べ1割程度安価とした。

 建築業を展開する中で、「現場で発生する産業ごみを業界内でうまく巡回させたい」と事業に着手し、2017年2月に産業廃棄物処理業の許可を取得。中性固化剤は岡山県のエコ認定製品になっており、県内ゼネコンなどと提携し1日4tのフル稼働となっている。現在は、大手建設資材総合商社と連携し、生産体制強化業務範囲の拡大を図っている。

 新内芳之社長は「建設廃材を岡山県内にリサイクルすることで、地域に貢献したい」としている。問い合わせは同社(電話086-243-1151)へ。

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本誌:2019年6月3日号 7ページ

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