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経営者の決断ホリグチ社長堀口真伍氏

立ち止まることでつかんだ真の事業承継 仕事探しに追われる1年生社長が挑んだ成長戦略

 県産材を使った家具製造参入で業績を伸ばしオフィス家具メーカーの下請け体質から脱却した㈱ホリグチ(倉敷市)は、その成果が評価され2017年度県経営革新アワードでグランプリを獲得した。実はその取り組みは、売上高半減という経営危機の中での挑戦だった。逆境の中、事業を承継したばかりにもかかわらず活路を開いた堀口真伍社長の決断を紹介する。

リーマン・ショックで迎えた危機

 ホリグチは真伍氏の祖父恭市氏が1964年にカラーボックスなど住宅用小物家具製造会社として創業し、高度経済成長期の住宅ブームの中で、順調に事業を拡大。父昭良氏の代では海外製品との競合激化にオフィス家具のテーブルトップ(天板)製造に移行。オフィス家具メーカーの下請けとして天板のOEM生産に特化した事業を展開していた。天板は耐久性が高い樹脂製の化粧板を建築廃材のチップを成型した木質ボードに接着したものだ。

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本誌:2018年3月26日号 4ページ

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