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連載記事

2017年の年頭にあたり

 昨年は身近においても国内国外情勢においてもいろんなことがありました。思いつくままに感じたことを述べてみたいと思います。

 国内の話題で私がもっとも驚かされ、同情すべきと思ったのは天皇陛下のおことばでした。すでに陛下は80歳を過ぎていて政府も対応が急がれ、有識者会議でもいろんな意見が出ました。私が非常に違和感を覚えたのは、国民の8割が陛下のおことばに賛同を示しているのにもかかわらず、有識者のうちの何人かはあからさまにおことばに反対する意見を表明していたことです。

 退位反対論者が危惧するのは崩御以外で退位が起きると院政が出現し国が乱れる元になるのではないかということのようです。しかし、たとえば白河天皇が上皇になったとき年はまだ30代前半の血気盛んな青年であり新天皇(堀河天皇)は10歳にも満たない少年でした。現在のご高齢の天皇陛下が切実に願われていることに対する反論としては、およそ年齢も政治情勢も時代背景もかけ離れ、まったくの杞憂に過ぎない空論だと思います。

 単純に定年制を設ければいいだけの話ではないかと思います。そして天皇皇后両陛下には今まで多忙でできなかったことを心ゆくまでしていただき、またゆっくり静養していただくことこそ国民の多くが願っていることではないでしょうか。

 一方国外ではリオ・オリンピックのほかにイギリスのEUからの離脱、ヨーロッパにおけるテロ、難民流入問題、韓国大統領弾劾可決、米国トランプ勝利など予測不能なことがいろいろありました。グローバリズムからナショナリズムへと時代は移っていくのでしょうか。

 プライベートなことでは、長年介護をしてきた母を8月末に失いました。ちょうど県庁のミュージックサイレンの終了と時を同じくし、一連のお別れの様子が偶然にもNHKのローカル番組で取り上げられたことが強く印象に残りました。

 また年末になって、まったく予期しなかったことですが、幼なじみのメロン栽培家、河口君が風呂で倒れそのまま帰らぬ人となりました。まだまだもっと究極のメロンを作ると張り切っていたのにあまりに早すぎる旅立ちでした。

 本年こそだれもが楽しく笑って過ごせるいい年でありますように。

本誌:2017年1.1号 96ページ

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