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巻頭特集Ⅱ働き方改革事例 フクトヨ

短時間正社員で主婦が活躍 売り上げ倍増し残業も減少

  • 主婦目線で季刊情報紙を企画、作成

 岡山市中区、東区を主要エリアに住宅リフォーム事業を展開する㈱フクトヨ(岡山市中区清水2-8-50)は、子育て中の主婦が働きやすい短時間正社員制を導入し、個人向け営業の売り上げ増と全社の残業時間削減につなげるなど成果を上げている。

 セキスイハイム、大和ハウスなど大手ハウスメーカーの下請け工事を中心に展開しているが、個人営業を強化して自社物件数を増やそうと2014年から組織改革に着手。福原弘之社長が中心となり、営業対象が誰で、どういうスタッフが提案するのがよいかを思案した結果、「個人の住宅リフォームは主婦と打ち合わせすることが多いため、相手の気持ちが分かる主婦のアドバイザーが適任では」と受け入れ態勢づくりと採用に取り組んだ。

 今までは男性正社員中心の職場だったため、勤務時間や休みを区別した短時間正社員制度を新たに導入。定時を子どもの送り迎えに支障のない午前10時~午後5時を中心に6時間勤務とし、残業なし、土・日・祝日休みで、子どもの行事や体調不良時に休めるなど子育て中の主婦に優しい労働環境を整備し、同年11月に2人を雇い入れた。

 事業化に向けてまずは、情報発信ツールの見直しに着手。「女性ならではの発想や視点に期待し、情報誌づくりとホームページの見直し、フェイスブック活用を任せた」と福原社長。期待通り、リフォーム情報だけでなく、地域の飲食店情報や料理レシピなど豆知識を詰め込んだ女性目線の季刊情報紙が完成。「住まいる解決隊」の事業部名も付いた。

それらのツールを生かし、過去に取引のあった顧客名簿を基に、1軒1軒訪問して要望をヒアリングしたほか、DM、電話接客などで顧客との関係性強化にまい進。翌年4月に行った社内イベントには、85組が来場し60組の受注があるなど大成功を収めた。「今までのイベントは付き合いでの来場者が多かったが、本当に情報を求めた顧客を集めることができた。窓ガラスやサッシ工事だけでなく、システムキッチンや風呂など大型案件も多く驚いた」と福原社長。事業売上高も女性社員採用前の2500万円から6000万円に跳ね上がった。

 思いがけない相乗効果も生まれた。本社勤務が男性6人、女性5人とほぼ同数になり、女性が当たり前のようにあいさつするので、男性社員にも波及しコミュニケーションが増え社内の雰囲気が明るくなった。従来、現場仕事後に処理していたお礼はがきや事務処理、積算を女性社員が対応するなど分業できるようになり、会社全体の生産性が向上。男性社員も午後7時には退社するようになるなど意識も変わってきた。

 誰もが働きやすく、楽しく元気な職場をつくるのが同社のモットー。福原社長は「将来的には発達障害者なども働ける職場環境づくりに努めたい」とさらなる改革に取り組む考えだ。


メモ
住所 岡山市中区清水2-8-50
代表者 福原弘之
資本金 1000万円
創業 1972年3月
従業員 16人

本誌:2017年1.1号 11ページ
関連リンク:フクトヨ

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