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巻頭特集Ⅱベルコム

技術者集団が販売事業に進出 「直接の顧客持つ」思いを貫く

  • 「大企業でなく“一流の会社”になりたい」と語る山田社長

 セキュリティ設備工事の㈱ベルコム(岡山市南区郡2978、山田敬治社長、資本金100万円)は、経営革新計画の承認を受けて防犯カメラの卸・ネット販売事業に進出。設立から6年と歴史は浅いが、下請けからの脱皮を目指し、予想を上回るペースで成果を上げつつある。

 同社は2007年3月設立。既存事業は大手警備会社セコム㈱(東京都)の下請け工事が100%で、防犯意識の高まりもあり順調だったが、「直接の顧客を持ちたい」(山田社長)という思いが強く、防犯カメラやネットに関するノウハウ、知識を生かせる同事業への挑戦を決めた。

 従業員10人は販売未経験の技術者ばかり。周囲には反対する声も強かったが、ネットビジネスの有望性への確信と、子どものころから警察官に憧れ「防犯カメラが普及するほど治安は良くなり、社会に貢献できる」という正義感から、信念はぶれなかった。岡山商工会議所の経営革新塾で販売について1から学び、新たな人材も採用した。

 遠隔監視可能なスマートフォンの多様さと、購入者へのフォローの徹底で評判が広まり、ネットショップ「防犯工房」(http://www.rakuten.co.jp/bouhan-kobo/)
の初年度売上高は目標の1200万円を上回る2000万円を達成。2年目は月間300万円のペースで推移している。事業スタイルも中国、台湾で仕入れたカメラを販売するパターンから年内にも独占契約を結んで自社ブランド化し、中国でネット販売を開始。技術力を生かし取り付け部品などで差別化を図るほか、将来はオリジナル商品の開発も視野に入れる。

 ネット販売は納品までのスピードが勝負のため大量の在庫が欠かせず、初期には運転資金がかさみ利益を出すまでに時間がかかるが、セコムの仕事を続けることでカバー。山田社長は「1年が経過し販売のことも分かってきた。従業員10人で売上高10億円の、大企業ではなく“一流の会社”になりたい」と、世界を相手にビジネス展開を模索する。

本誌:2013年3.25号 5ページ
関連リンク:防犯工房

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