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巻頭特集Ⅱ山陽自動車興業

機械のゼネラリストへ脱皮図る 50周年で「MGH」に社名変更

  • MGHのロゴマーク

 山陽自動車興業㈱(岡山市中区高屋61、永山久夫社長、資本金3500万円)は、設立50周年を迎える4月1日に社名を「株式会社MGH」に変更する。「マシーン」「ゼネラル」「ホスピタル」の頭文字をとったもので、自動車整備業から脱皮し、あらゆる機械のメンテナンスをこなす「機械の総合病院」に生まれ変わる決意を、社名として冠した。

 同社は自家用車が普及し始めた1963年、岡山プラザホテル㈱(岡山市)などを創業した故・永山久男氏が「故障時の心配なく、安心して自動車で岡山を訪れてもらえるように」と設立した。軽自動車から特殊車両まで対応し、モータリゼーションの進展もあり業績を順調に伸ばしたが、近年では新車購入時に整備までセットにするケースが増えたほか、運送業大手が24時間365日対応の整備工場を岡山に設けるなど、市場環境は厳しさを増している。

 50周年を迎えるにあたり今後の方向性を検討する中で、目を付けたのが産業機械事業部だった。電動アシスト付きの人力車や、新入社員研修でカブトムシボディーの自動車やバイオ燃料精製装置の制作に挑戦するなど、ものづくりへの意欲はおう盛で、移動脱水車、地下埋設管の再生支援車、各種デモカー、生産ラインの自動化・省力化機械などの制作、メンテナンス実績がある。

 企業向けデモカーを例にとると、車載部分はこなせても、自動車整備から配線までワンストップで対応できるとなるとライバルは限られる。拠点の統廃合が進んだため、特殊な機械の場合は故障の都度、東京から技術者を呼び寄せることになりかねず、「機械なら何でも“治せる”会社」としてアピールすることで、新たな需要を掘り起こせると判断した。

 新社名は、医学博士の永山社長らしく、「世界潤・の総合病院」として知られる米国ボストンの「マサチューセッツ総合病院(MGH)」にちなみ決めた。現在、産業機械部の売上高は全社実績約17億5000万円(2012・12期)の10%弱だが、将来は20~30%に比率を上げる方針。

 歴史ある社名を変えることについて永山社長は「電気自動車が主流になるなど今後自動車整備の仕事が減るのは避けられず、50周年という節目は会社を変えるチャンス。しっかりと手を打ち、いい形で次の世代へ引き継ぎたい」と話している。

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