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データ岡山県下2月度 主要量販店の販売実績

バレンタイン好調も日数減で水面下 経済政策への期待感から高額品が動く

 [概況] 最大のイベントだったバレンタインはすっかり定着した印象の「自分チョコ」に加え、女性同士が贈り合う「友チョコ」の需要の拡大で各店軒並み実績を伸ばした。百貨店では高額チョコが動くなど、軒並み単価がアップしている。

 小売り業界にとって2月は決算月。イベントも活発だったが、暖冬だったこともあり冬物処分は不振に終わった。前年がうるう年だったことも負担となり、各店軒並み前年割れとなった。その中で、5月に40周年を迎える岡山高島屋が周年催事で実績を伸ばしている。政府の経済政策への期待感からか、百貨店では海外ブランドや美術・宝飾品などの高額品に動きが見られている。店舗別の売上実績は次の通り(%は原則前年対比)。

周年催事で高島屋7%増

 百貨店 岡山高島屋(岡山市)は7%増。40周年記念の北海道物産展が好調で、予算を10%上回った。8階催事スペース全面で展開したバレンタインは、期間トータルで29.3%増と目標の30%増に届かず。催事の集客効果でアクセサリーや化粧品なども好調。政府の経済政策への期待感からエルメス、ルイ・ヴィトンといった海外ブランドや呉服などの高額品が動いた。春物の動きは鈍く、婦人衣料は前年を割り込んだ。3月は102%を目指す。

 天満屋岡山店(岡山市)は水面下。ティファニーなど改装中の店舗が多く苦戦。バレンタインはブランド数を大幅に増やしたこともあり期間トータルで15%増。衣料はコートが好調だったほか、定番の花柄など柄物のパンツ・スカート中心に春物も動いた。高島屋同様に、宝飾・美術品など高額品も良かった。3月の目標は103%。8日までに30店が新規・改装オープンした。

 天満屋倉敷店(倉敷市)はほぼ前年並み。バレンタインによる効果で上旬は好調。下旬は物産催事が盛り上がらず苦戦。バレンタインが好調だったほか、近隣競合店の開業効果が薄れたため食品は2ケタ増。3月の予算は96%。

 天満屋津山店(津山市)は1%増。食品売り場の改装効果で来店客数アップ。婦人コートや雑貨が良かった。3月は101%を目指す。

冬物処分セール軒並み不振

 量販店 天満屋ストア(岡山市)は1年で食品スーパー3店が増えたものの3%減。衣料は冬物処分セールが振るわず全般的に苦戦したが、婦人のカシミアコートなど高額品のセールの反応は良かった。住居関連は寝具と家電が苦戦。花粉対策などのマスクやトイレ用品は良かった。食品は水面下。生鮮3品はいずれも前年割れ。青果は全般的に苦戦を強いられた中で、トマトやブロッコリー、カット野菜が伸長。果物はイチゴ、ミカンが良かった。加工食品は堅調に推移。即席めんなどの乾めんや飲料が好調だった。個店では、昨年11月に改装した岡南店が4%増。3月の目標は105%、既存店で101%。

 イトーヨーカ堂岡山店(岡山市)は水面下ながら、日数合わせで0.3%増。衣料は前年並み。婦人では入学・卒業用のフォーマルが6%増。プライベートブランド(PB)「ギャローリア」は春の新作中心に動き2ケタ増。紳士は前年を割り込んだ。食品は前年並み。PB中心に加工食品が好調だった。総菜も午後6~7時台に調理する販売スタイルが浸透し実績を伸ばしている。鮮魚は食べやすく調理した「ファストフィッシュ」が20%増。青果は苦戦。果物もかんきつ類が低調だった。バレンタインは前年並み。恵方巻きは前年欠品した反省を生かし2ケタ増。住居関連は前年割れ。布団は春物が動かず苦戦。3月は107%を目指す。

 イズミヤ津高店(岡山市)は水面下。冬物最終セールの不振で衣料、住居関連が低迷した。衣料は春物、入学・卒業用のフォーマルが低調だった。住居関連は寝具中心に苦戦。家電は比較的堅調だった。食品は2%減だが、日数合わせでほぼ横ばい。青果は相場が下がったこともあり、好調に数量を伸ばした。3月は前年実績クリアを目指す。

 ゆめタウン倉敷(倉敷市)は水面下。衣料が苦戦。食品は前年をクリア。バレンタインは3%増。総菜、加工食品も好調だった。3月の目標は前年並み。

 イトーヨーカ堂食品館倉敷店(倉敷市)は水面下。県外客の利用が減り弁当、土産物需要が低下した。午前中や夕方の買い物客数は増えており、日配品などは好調。3月の目標は前年並み。

一番街改装工事で2ケタ減

 専門店 岡山一番街(岡山市)は2ケタ減。臨時休業などで営業日数が2日減だったほか、約20店が改装に伴う工事休業中のためほぼ見込み通りの実績だった。3月は90%の予算。28日に改装グランドオープンする。

 さんすて岡山(岡山市)は南館、北館ともに約3%増。南館はテナント数が増えた総菜を中心に食品が2ケタ近く伸びた。半面、衣料と飲食は店舗数が減り2ケタ減。

 北館は一番街内の書店が撤退し、三省堂書店が2ケタ近い伸び。書店の集客効果で無印良品も好調だった。改装に伴う工事休業の店舗があった衣料は前年割れ。3月は北館、南館合わせ3店がオープンするため全体で105%を目指す。

 アリオ倉敷(倉敷市)は水面下。前年から開業効果が薄れ、客数が減少し飲食が苦戦。スーパーや生活関連は固定客がつき比較的堅調。3月の予算は90%。

 三井アウトレットパーク倉敷(倉敷市)は開業年度の前年実績に届かなかったが、予算は達成した。衣料は好調な半面、生活関連品はやや苦戦。

本誌:2013年3.25号 26ページ

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