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巻頭特集[検証]「JR岡山駅周辺開発」計画

駅西口の新たなシンボル

  • 岡山市の新たな顔となる駅西口の“ツインビル”

 岡山駅西口地区再開発のパイロット事業として岡山市が取り組んだのが「岡山市駅元町地区第2種市街地再開発事業」(区域面積2.4ha)。今年8月27日に第2工区の「リットシティビル」(延べ5万4867平方メートル)がオープン、ほぼ事業は完成しており西口地区の周辺開発にも“弾み”をつけている。

 同事業は、平成7年に事業化が決定。13年3月に第1工区の「フォーラムシティビル」(同3万2710平方メートル)が完成。コンベンション施設は「ママカリフォーラム」の愛称で、60%を超える高水準のホール稼働率を誇っている。

 第2工区ビルは岡山全日空ホテル、NHK岡山放送局、岡山市デジタルミュージアムを核に、オフィス、商業施設が入居している。

 市民の文化と教育の拠点となる「岡山市デジタルミュージアム」(同6115平方メートル)は開館から1カ月で約1万1700人が来場。10月21日には情報プラザなど5階部分がオープン。年間35万人の来場を目指している。

 岡山全日空ホテル(同1万1282平方メートル)では、ママカリフォーラムでの学会開催時などに連動し、221室が満室に近い状態で推移。10月は「岡山国体秋季大会」の開催時期でもあり好調さを持続している。婚礼では1日4組を上限に、予約をとり年内の土・日曜、祝日はほぼ予約で埋まっているという。

 オフィスが入居する業務施設(9151平方メートル)の入居率は尾崎商事(株)の本社などが入居し現在約80%。事業を担当する大成建設(株)(東京都)では「年度内には90%を超える見込み」と自信を見せる。1、2階の商業施設(1510平方メートル)では全国チェーンの「らーめん山頭火」が平日でも開店待ちの客が参加する人気ぶり。同スペースでは、まだ2区画がオープンしていないが、10月中に中華料理店が開店、年内には残る1店舗もオープンする。

 9月中旬のイベントがあった夜には、帰り客の車が地下駐車場出入り口で大渋滞したが、それも関心の高さを裏付ける事例といえる。新たな岡山市の“ランドマーク”を訪れようとする客があふれている。岡山全日空ホテルでも「屋上のレストランは昼間も込み合っている」と予想以上の盛況ぶりだとか。

 同事業で残るのは周辺道路整備と、ビルと岡山駅西口を結ぶペデストリアンデッキ(長さ40m)の建設。デッキの完成は10月を目指しているが、若干遅れる見通しで、ビルの入居者からは利便性、安全面を考慮し早期の完成を望む声は多い。周辺の道路整備は今年度内の完成予定。

 また、駅の東西を結ぶ都市計画道路下石井岩井線も5月に開通。駅の橋上化に伴う東西連絡道新設と合わせ東西の回遊性が高まるものと見られる。

 これらの実情を裏付けるように路線価は、これまで下落が進んでいた西口地区でも変動率増減無しとなるなど“下げ止まり感”が見られており、さらなる周辺開発を予感させている。

本誌:2005年10.3号 6ページ

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